個人事務所にWEBで履歴書を送信し就職面接の申込をしたところ、1週間程度返信がなかったので、「落ちたかな」と思いました。
ところがそのすぐ後にメールで、面接に来て欲しいという連絡があり、その週の日曜日に面接をすることになりました。その面接の後すぐに採用が決定し、翌月から勤務することになりました。ここはベテランの司法書士と有資格者補助者2人で全ての業務を行う事務所でしたので、採用される倍率も高いように感じますが、余程求人広告に力を入れている事務所でない限り、司法書士の有資格者が個人事務所に応募してくることはほとんどありません。
実際、求人広告掲出から私が面接の申込に行くまでの期間は実に半年ほどあったそうです。私が独立のために退所するときも、引継ぎの有資格者が入所するまで5か月ほどかかり、その間無資格者の応募はありましたが、有資格者の応募は1件しかありませんでした。
基本的に各都道府県には司法書士会が置かれており、多くの司法書士を抱える司法書士会には、そのサイト上で求人情報をだしている司法書士会があります。就職を探している司法書士有資格者は地域の司法書士会のサイトを見てみると良いと思います。
なお、当然ですが面接に申し込みをする前にその事務所のサイトなどを見てみましょう。士業の先生はクセの強い人も多いため、事務所によっては六法を投げつけられるようなところもあると聞いたことがあります(都市伝説かもしれません)し、いつも求人を出しているような事務所は当然ながら人が定着していない可能性が高いです。私は司法書士事務所で勤務している間もよく採用広告を見ていましたが、いつも掲載されている事務所は確かにありました。もちろん採用前にその事情を全て知ることはできませんが、ある程度推測しておくに越したことはありません。
私の私見ですが、法人勤務の場合、一つの分野に特化しており、その業務ばかりすることになることが多い印象です(不動産決済、相続、商業登記等)。法人だと不動産決済が多いかもしれません。当然全てではなく、他の都道府県に本拠地を構える東京支店などは様々な種類の案件がありました。
なお、法人の場合みなし残業を設定しているところが多いので、ここは確認したほうがよさそうです。例えば40時間みなし残業がある場合、40時間分の残業代を含めた給与が支払われるというものです。そのため見かけの給与は高額に見えますが、この制度があると定時で帰りにくく(周りの人も帰らない)、結局勤務時間が長くて辞める人が多いです。
個人事務所は代表司法書士のキャラによって居心地の良し悪しが大きく変わります。穏やかな先生であればやりやすいでしょうが、人間関係に難を抱えた事務所だと苦労するかもしれません。気難しい番頭やお局様がいるようなところです。また、給与面で法人よりは下がりますが、代わりに様々な経験を積めるところも多く、特に私のいた個人事務所は行政書士事務所でもあったため、行政書士業務の経験を積めました。
結局一長一短ではありますが、司法書士資格があれば、司法書士という業界においては圧倒的に採用されやすいことは事実ですし、求人を出している個人事務所ならほとんど応募がないため採用されやすいですので、飛び込んでみるといいのではないでしょうか。
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