司法書士試験合格者の就職

私は令和以降の試験合格者で、合格当時40歳を越えていました。その時点で司法書士法人の補助者として勤務しておりましたので、そのままその勤務先に就職することも可能だったでしょう。というより支店を作るのでそこの支店長をやらないかと打診を受けました。

嬉しい申し出でしたが、自分の城を作るために厳しい試験勉強に耐えたという経緯がありましたので、その申し出は断りました。

そういうこともあり、勤務先の司法書士法人を続けるのが少し申し訳なくなり、就業先を探すことにしました。当時は東京にいたので、東京都内にあって通いやすい事務所を探しました。

ここでおさらいしておきますと、私は元々フリーターをしながら音楽活動に勤しんでいたため大した職歴はありません。就職活動をしても書類審査を通過できず、失業保険を受けながら食いつないでいた時期もあります。

当然、就職活動のために大量の情報を準備します。落ちることが前提で動いています。

司法書士が少ないとはいえ、都内には数えきれないくらいの司法書士法人がありますし、当時住んでいた地域的に千葉方面に通うこともできますので、その中でも良さそうな事務所をピックアップしていきます。

初めに、東京都内にある、他県に本拠地を置く司法書士法人の東京事務所の事務所見学会に参加しましたが、あまり雰囲気が合いそうでなかったので、面接の申込はしませんでした。

次に、東京にある税理士法人を母体とした司法書士法人に採用面接の申込をしましたところ、すぐに面接が設定されました。面談自体はこれまでの経歴というよりも、今後の仕事のことが多かったと思います。採用合否については2週間ほどかかるということでしたが、面接翌日には採用の連絡がきました。その後給与を提示され、飛びつきました(笑)

そのように多くの情報を用意しながらすぐに就職が決まるため、売り手市場であるとしか印象が残りませんでした。おそらく東京や大阪などの大都市圏に関してはこのような状況なのではないでしょうか。

ちなみに上記で採用された司法書士法人は数カ月程度で退職した後に、個人事務所に就職し直しましたが、その際も1回の面接のみで決定しました。

地方都市での就職は引く手あまたという訳ではないでしょうが、ある程度の都市圏であれば大手司法書士法人の支店などがあるかもしれませんので、そういった事務所からキャリアをスタートするのもありだと思います。

執筆者
Rukh

Rukhと書いて「ルフ」と読みます。
元バンドマン司法書士。
音楽活動終了後、司法書士となる。
非効率的な勉強方法もたくさんしてきたため、
その経験を伝えるために本ブログを立ち上げました。

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